毎日のように様々なニュースが報道されている「ChatGPT」。未来の司法の形を考えるきっかけにしてほしいと、対話型AI「ChatGPT」を裁判官役とした、模擬裁判のイベントが東京大学で行われ、判決の行方に注目が集まりました。
このイベントは公正で中立な裁きが求められる裁判で、裁判官が「人間」ではなく「機械」だった場合、複雑な法律判断の可否や機械が人を裁く未来を受け入れられるのかといったことについて問題提起するために、東京大学の学生が中心となって企画し、会場の安田講堂には多くの人が傍聴に訪れました。
このイベントでは、殺人事件の判決をAI裁判官が下すというものでした。AI裁判官により「無罪」とされた判決について、「人間の裁判官だったら違った判断をするのではないか」など、様々な意見が寄せられたようです。
AIをツール(道具)として活用し、人間が最終的な判断をすべきではないか、という意見はこれまでも多く聞かれてきました。AIと倫理という大切なテーマを考える上で、今後の参考になるイベント企画だったのではないかと感じました。