様々なエンターテインメントのグッズ販売を広げるバンダイは7月6日、子ども向けの運動用スマートシューズ「DIGICALIZED」(デジカライズ)を発表しました。靴は12種類あり価格は4,950円から。別売のセンサーユニットは3,300円。
専用センサーユニットをインソールの下に入れ、子どもの足の動きをリアルタイムに解析。歩数によってストーリーが展開する専用アプリと合わせて「楽しみながら運動習慣が身につく」ということです。
足の動きを解析するアルゴリズムは、セイコーエプソンの「M-Tracer for Motion SDK」のライセンスを受けて刷新。精密に体の動きを分析/判定できるようになっています。
アプリのコンテンツは、東京大学名誉教授の深代千之氏が監修を担当。バルクールやダンスバトルなどの運動をする「クエストモード」と、「だるまさんがころんだ」「大縄飛び」など直感的に遊べる5種類のミニゲームを収録しています。
運動するとストーリーが展開したり、歩数を使ってミニゲームに挑戦したりする友達とバトルするモードもあります。
深代名誉教授は、体を動かして脳にたくさんの神経パターンを作る「運脳神経」(造語)の提唱者。「運脳神経の発育を促す上で、繰り返し運動することは大変重要です。ただし、やみくもに運動を繰り返すのではなく、適切に運動を繰り返せる環境を整えること=楽しく体を動かす環境を整えてあげることが重要」としています。コロナ禍を経た運動不足の子供たちには、おすすめできそうですね。
バンダイは2018年に初の小学生向けスマートシューズ「UNLIMITIV」(アンリミティブ)を発売しています。累計75万足を出荷するヒット商品になりました。一方でスポーツ庁の統計によると2019年以降、小中学生の体力は男女ともに低下を続けており、22年度に過去最低を記録しています。
バンダイは「コロナ禍の影響で外遊びの機会が減り、運動不足になった子どもたちに継続的な運動を促し、楽しみながら健康になってもらうことが目的」としています。